まつげの役割。見た目だけじゃないまつげの機能

長くてボリュームのあるまつげは、多くの女性の憧れですよね!

実は、まつげは目元を華やかにするだけでなく、目の安全や健康を守る役割も担っています。

このページでは、そんなまつげの役割について紹介していきます。

まつげは目にゴミが入るのを防ぐ

まつげは、主にゴミや細かい埃などから目を守るフィルターの役割を果たしています。

まつげの根本には知覚神経が集中していて、ゴミや埃といった異物がまつげに触れると知覚神経が敏感に反応します。

それにより、目を閉じる、まばたきするといった動作が反射的に起こり、目に異物が入りこむのを防ぐことができます。

また、まつげはゴミや埃だけでなく、強い日差しからも目を保護してくれます。

上まつげが下まつげに比べて本数が多く上向きに反って生えているのは、このためです。

まつげの役割が最も活かされる長さ

長いまつげは短いまつげよりも、目の保護力に優れています。

まつげがないと、ゴミや埃、または直射日光などがダイレクトに眼球へ入り込み、大きなダメージを受けることになります。

そんな中、ある学術論文誌に「まつげの長さと目の保護に関する研究結果」が掲載され、話題となりました。

この論文によれば、まつげの長さが適切であれば、目の水分蒸発量を最大で50%カットできるとのことです。

加えて空気中に浮遊している細かいゴミや埃、さらにはウィルスまでフィルタリングし、眼球の表面に傷がつくのを防ぐ働きがあるというデータも発表されました。

なお、この論文では目の保護に最適なまつげの長さは「目の幅のおよそ1/3」であるとされています。

研究チームがまつげの生えた22種類の哺乳類を対象に調査を行ったところ、研究対象となった全ての動物のまつげがこの比率に一致していたようです。

「目の幅のおよそ1/3」という長さは快適な視界を保ちつつ、目に当たる気流を最小限に抑えるのに適しているそうですね。

まつげが長いとドライアイなどの発症を抑えられる

まつげが長いと見た目だけではなく、目の感染症も抑えられるようです。

先ほど紹介した「目を守るために適切なまつげの長さは目の幅の1/3」という結果を受けて、ある実験が行われました。

水が入った小さな皿とプラスチックのまつげ、そして小型のファンが用いられ、皿を目に見立てて行われました。

プラスチックのまつげで目に見立てた皿の周りを囲み、小型のファンでこの皿の上へ風を送って水の蒸発量や皿の表面に付着する細かい塵やゴミの数を測定。

まつげの長さを変えて同じ実験を行ったところ、水分の蒸発量やゴミの付着量が最も少ないのは、まつげの長さが1/3のときだという結果になったようです。

この研究から、まつげは目の水分の蒸発をふせぎ、空気中の微粒子の進路も目からそらしているという結果が出ました。

この結果は「まつげが少ないと、ドライアイや感染症を発症しやすい」という考え方の裏付けにもなるんですね。

なお、別の研究結果ではアレルギーのある子どもとアレルギーのない子どもとでは、まつげの濃さや長さが違うというデータが出ています。

アレルギーのある子どもは空気中の刺激から目を守るためにまつげを長く濃くする化合物を放出していると考えられ、そのためまつげも長く濃いものになるといわれています。

まつげは目元を美しく演出するために重要なものですが、それよりももっと根本的なところで、目元に大きな影響を与えていたことがわかります。

これは人間だけでなく、多くの動物にも当てはまることです。まつげは単純なオシャレの要素というだけでなく、目の保護という観点からみても不可欠な要素なのです。

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